アンカー維持管理の概要
アンカー詳細調査時の問題点
調査時の問題点
① 鋼線余長が短いため、除荷できないものが多い。
② 著しく錆びたものは、緊張が危険。
③ 現場打受圧板あるいはPC受圧板は除荷できないものが多い。
除荷作業に必要な鋼線余長
緊張余長は100mm必要
鋼線余長が短いため、特殊な除荷装置も取付けられない。
除荷すると余長は変化する
鋼線余長は、除荷するとさらに短くなるため、場合によっては二度と緊張ができなくなる恐れがある
鋼線余長が短い場合の対処例
対策前
対策後
特殊な除荷装置で再緊張さえ行えれば、維持管理可能なアンカーとなる。
アンカーの健全性把握と鋼線余長
以前はキャップが小さいものが主流
内部にキャップを設ける事でさらにグリス量が減少し安価に
利点:
突起が小さく景観が良い。
キャップ内のグリス量が減少し安価となる。
欠点:
キャップが小さいため、鋼線余長が極端に短い。
アンカーヘッド自体を緊張すればリフトオフ試験は可能だが、頭部背面調査をするための除荷・再緊張はできない。
頭部背面調査には最低10cmの鋼線余長が必要だが、鋼線余長はわずか25mm。
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リフトオフ可能
残存荷重把握
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頭部背面調査不可能
鋼線破断のリスク不明
ネジ付きアンカーヘッドに鋼線カプラーを接続。
リフトオフのみ可能